好きな人とは少しでも話をしたい、顔や姿を見たいと思っているのに、なぜか避けられてしまうといったことはありませんか。もしかして知らないうちに相手を不快にさせるようなことをしてしまったかもと不安になってしまったり、嫌われてしまったのならあきらめた方がいいのかもと一人で悩んでしまうことにもなります。はっきりとした原因や理由が見つからない場合、なぜ相手から避けられてしまうのか、相手の心理を考えた対処法をご紹介します。
好きな人から避けられる理由はあなたが気になっているから
好きな人があなたを避ける理由の一つとして考えられるのが、「好き避け」の可能性です。あなたが気になっている、もしくは好きだからこそ避けてしまう心理です。好きなら逆に近づいてきてくれるものと考えがちですが、避けるにはそれぞれ理由があります。
なぜ好きなのに避けてしまうのか、その心理や相手の当てはまる行動について合わせて見ていきましょう。
気になっているが何を話していいかわからない
相手のことが好きで気になっているものの、面と向かって何を話していいのかわからない、また会話が苦手で話す事態になったら困るといった理由から避けているのがこのタイプです。
できるだけ避けようと努力はしているものの、逃げ切れなかったりすると、会話ができずに押し黙ってしまったり目線が泳いだりします。表情が固くなって無表情になってしまう人などもいますが、そういった反応だけで「嫌われたかも」と判断しない方がいいでしょう。
このタイプは恋愛慣れしていない人に多く、変なことを言って相手に変に思われたら困ると考えているので、そうなるぐらいならと先に避けているだけなのです。
恋愛に臆病になっていて関係が変化するのが怖い
あからさまに避けるような態度は取らない、職場や仲間で会っている時には普通の態度なのに、二人きりになることは避けようとしているのがこちらのタイプです。相手はあなたのことを少なからず悪く思っておらず、好意を感じています。
ただ今までの恋愛経験から、一歩進んだ関係になることに抵抗やためらいがあるため、関係を変えないよう意図的に避けていることもありますし、無意識に恋愛に対して慎重になっているともいえます。面と向かって話すことを避ける場合、好きだからそうした態度を取っているのか、また好きになって欲しくなくてそういった態度を取るのかは判断が難しいのがこのタイプです。
あなたと話すと緊張するので距離を取っている
恋愛経験が少なく、好意は持っているもののどう行動をしていいのか分からずにいるのがこのタイプです。あなただけでなく女性に対して免疫がないため、上手く話ができなかったり、真っ赤になったりといった態度で分かります。
ただしこの場合はあなたのことが気になって緊張しているのか、それとも異性と話をすることが単に苦手なだけなのかは判断するのが難しいといえます。職場の人とは男女分け隔てなく会話をしていて、自分に対しては態度が少し違う場合には、相手がこちらを意識していると判断してもいいでしょう。また二人きりになると会話がぎこちなくなるといった場合も、相手がこちらを何かしら意識していると考えられます。
周囲に自分の気持ちを知られたくない
好きな人に対して好意を向けたり特別な態度を取ると、周りから冷やかされたり勝手に盛り上げられたりする、そういった周りの反応が嫌だという男性もいます。周りの雰囲気に流されることが、男性は好きではない人がほとんどです。恋愛に関してもプライベートなことを職場などに持ち込みたくない、面倒なことになりたくない、といった考え方があるために態度に出さないよう用心しているともいえます。
またあなたが明らかに好意を向けていることを感じていて、周りにそれを気取られないようにしている可能性もあります。自分の立場を守ろうとする人や、そもそも人とあまり関わろうとしない人が当てはまります。
好きな人から避けられる理由は嫌われているから
特に好きでも嫌いでもない場合は避ける理由はありません。それをわざわざ避ける場合、こちらに好意がある場合ばかりでなく、嫌いな相手だから近づかないようにする、いわゆる「嫌い避け」である可能性もあります。
避けられていると感じた場合、真っ先に考えるのはこちらの可能性ではないでしょうか。何が原因で嫌われてしまったのか、また相手が自分を避ける理由とその行動を見ていきましょう。
気がつかないうちに相手の気持ちを損ねる行動をした
自分で気がつかないうちに何かをした、もしくは何かを発言してしまい、それが相手の気持ちを損ねてしまったことで「顔も見たくない」状態となっているのがこちらのパターンです。ただし自分では相手を傷つけるつもりがなくしてしまったということがほとんどなので、まずはその原因を把握する必要があります。
まずいつからそうなってしまったのか、どんな状況でどんな話や行動をしたのか、思い出せる限り思い出してみましょう。それがたとえお酒を飲んでいたなど気がゆるんだことが原因でも、相手には許せないことになってしまっていますので、心当たりが分かれば早めに謝罪するなど対処が必要です。
相手との距離感を考えず踏み込んでしまった
パーソナルスペースという心理学用語があります。これは自分と相手との間の距離感のことで、他人に近づかれた時に自分が不快に感じる空間のことも指します。そのスペースは女性と比べ男性の方が比較的広いとされていますが、人によってその距離感には違いがあります。
パーソナルスペースが広い人は、一人でいることが好きな人や、意識して相手に近付かないようにして、距離を取ろうとする人に多い傾向があります。同時に相手にもあまり踏み込まない人が多いといえます。逆にパーソナルスペースが狭い人は、会話する時に顔を近づけてきたり、人と接するのが好きなタイプが多いのですが、あまりに近すぎると「なれなれしい」といった受け取られ方をすることもあるので、そういった行動がなかったかどうか見直す必要があります。
相手のプライドを傷つける行動や言動をした
男性はプライドが高いため、女性から見下したような態度や言動をされたり、自分の失敗を笑い話にしたりといったことをされるのと許すことができません。結果的に「顔も見たくない」とはっきりと拒絶されたり避けられることになります。
プライドが傷つけられたことをわざわざ口にすることはありませんから、自分の言動や行動で相手を傷つけた可能性を推測するしかありません。ただプライドを傷つけられたと感じた場合、男性は相手にまたプライドを傷つけられる可能性を考え、極力相手と関わらないようにする可能性が大きいので、謝罪しても修復は難しいといえます。
非常識だと受け取られるような行動や言動があった
非常識な行動を取っていると、「あの人と一緒にいると自分も非常識な人間と思われる」と考えられてしまうため、人が遠ざかってしまいます。好きな相手だけでなく周りの人が離れていくと感じるのであれば、あなた自身に問題があるといえます。自分が常識だと思ってしていることが、本当は非常識なことなのかもしれません。
普段の自分の行動を見直してみると共に、周りの人のこともしっかり観察してみましょう。また誘われると、相手が誰でもついていったりしていないでしょうか。自分では社交的と考えていても、周りでは浮気性と見られている可能性もあります。
男性の心理は複雑!もしかしたらごめん避けかも
女性の場合は好きなら好き、嫌いなら嫌いとある程度白黒をはっきりつける傾向にあります。ただ男性側は好かれていると分かる相手に対し、言葉で伝えるのではなく態度でそれとなく察して欲しいという曖昧な行動をすることがあります。それがごめん避けです。
嫌いではないけれど好きにはなれない、このごめん避けをされている場合には、気持ちを伝えたとしても上手くはいきません。なぜそんな態度を取るのか、その心理について見ていきましょう。
気持ちに答えられないので避けてしまう
相手はあなたの気持ちを何となく察しています。そのため、二人きりになると告白されてしまうかもしれない、と考えているため、なるべくそのような状況にならないように避けているのです。
職場などで関係が悪くない場合、告白されることでぎこちなくなることが分かっていますので、避けることで気持ちをあきらめて欲しいと考えています。告白されてその場で断ればあなたのことを傷つけてしまいますし、できればお互いに嫌な思いをせずに今のままの関係でいたいという考えによるものともいえます。
女性からすれば期待させるぐらいなら、はっきりと拒絶して欲しいという気持ちになりますが、男性は先のことも考えてしまうので曖昧な態度になってしまうのです。
希望を持たせないために無視する
自分への気持ちは察していても、答えられない場合、とりあえずそれ以上期待を持たせるようなことがないよう、あらかじめ避けることで危険を回避しているのがごめん避けの心理です。
ある程度恋愛経験があると、何気ない言葉や行動が拡大解釈されて「好き」と受け止められてしまうということが分かっているので、誤解を受けたり変に期待をさせることのないよう先に対策しているのです。
職場で普通に会話はしますし、冷たく接するということはありませんが、かならず周りに人がいる時にしか話しかけてこない、連絡先を聞いてもはぐらかして教えてくれないといったことも当てはまります。
好きな人がいるので他の人と関わりたくない
同じ職場に好きな相手がいる場合にも、ごめん避けをしてしまいます。これは単純に自分に好意を持っている人に近づかれると、好きな人にあらぬ誤解を受けてしまう可能性があるからです。自分が本命だと思っている相手には、どんな小さなことであっても誤解を受けるような言動や行動を見られたくないものです。
そのため危険回避のために、できるだけ接触を避けようとしています。この場合は好意を寄せているあなただけでなく、他の女性とも距離を取っているので、すぐに分かります。この場合は二人きりになることも避けられてしまいますし、グループでのイベントにも積極的に参加しない傾向にあります。
周囲に勝手に盛り上げられたくない
自分にその気がなくても、周りが勝手に盛り上がってくっつけさせようとすることがあるため、そういったことに巻き込まれたくなくて避けているといったこともごめん避けの心理の一つです。
盛り上げられて簡単に気持ちが動くわけではありませんが、そういった行為を好きではない、また子供っぽいと考えている場合、そういったことをされると今まで普通に接することができていた場合、もしかしたら届いていたかもしれない気持ちが完全に否定される可能性もあります。それどころか他の女性の方に気持ちが向かってしまうこともあるので、あまり周囲に自分の気持ちを知らせて回るのも考えものです。
恋愛に発展させたくないと思っている
恋愛に臆病になっている場合にも、ごめん避けをしてしまうことがあります。これは今までの恋愛経験でもう恋愛はしたくない、と強く思っていることから起きる態度です。会社で盛り上がられて壊れてしまったとか、失恋したばかりなど、恋愛に現在は興味がなく、あなたの気持ちは分かっているけれど恋愛関係にはなりたくないと考えています。
ただしあなたに対して嫌悪の感情があるわけでもないので、あなたから特に告白などをされないのであれば、今のままの関係を保っていきたいとも考えています。ずるい考えかもしれませんが、恋愛に発展して面倒な付き合いをするよりも現状維持をした方が自分も相手も傷つかないと考えているのです。
関係を修復したいときにはどうしたらいい?その理由別対処法
好きな人に避けられる理由には色々なことが考えられますが、感情的になって問い詰めたり、騒いだりするともしかしたら好きで避けているだけだったのに、そのことがきっかけで決定的な溝ができてしまう可能性もあります。そうなってしまうと関係に修復どころではありません。
周りや相手に迷惑をかけることなく、避けられている現状を解決、改善するために今すぐできることについて、詳しく見ていきましょう。
一度相手との距離をおいて離れてみる
相手に避けられると、不安になってしまいます。そのため用もないのに何度もメールやメッセージを送ってしまったり、話しかけて反応を見ようとしがちです。ただあなたのそういった行動が、かえって相手に避けさせる原因となっている可能性があります。
大切なのは、まずあなたが冷静になることです。ここ最近の行動を見返してみましょう。相手が仕事で忙しい時期に、自分の話をしたり引き留めて無駄話をしたりすることはなかったでしょうか。距離を詰めて話しかけたりはしなかったでしょうか。
相手との距離を取ることで、相手の周りの状況や自分の置かれている状況がきちんと見えてきます。その上で、自分に行動を見直し、相手に迷惑をかけていなかったかよく考えて行動するようにしましょう。
相手の性格を分析する、周りの人に聞いてみる
相手によっては、異性に話しかけられたりするのが苦手だったり、そもそも人付き合いがあまり好きではない人もいます。他の人には大丈夫だったことでも、それが全ての人に通用するわけではありません。また好きな人に対しての対応や、嫌いな人に対する対応にも、人それぞれのやり方があります。
自分がこうだから相手もそうだろう、という思い込みが最も危険です。できれば周りの人に相手の性格を聞いてみる、また親しい同僚などにお願いして、相手の真意を探ってもらうという方法もあります。ただしこの場合、自分の気持ちを正直に伝えましょう。いい加減な気持ちで考えているわけではないことを分かってもらうと共に、おせっかいで「橋渡ししてあげる」といったタイプの相手だとこじれる可能性もあるので、注意が必要です。
思い切って自分の気持ちを伝える
自分が知らないうちに、相手に何か迷惑をかけてしまったかもしれない、そういった場合には思い切って自分から話しかけてみることも必要です。もちろん相手の状況や性格も考え、迷惑にならないようにすることが大前提ですが、メールアドレスが分かるのであれば、「何か失礼なことをしてしまったでしょうか、気づかなかったようで申し訳なく思っています」とメッセージを送るのも一つの方法です。
相手が特に気にしていなかったということもありえるので、くよくよと思い悩むよりは、思い切って相手に歩み寄って見ることも必要です。
まとめ
自分に心当たりがないのに、好きな相手から避けられるのは辛いものです。嫌いならはっきりと嫌いと言って欲しいとも考えがちですが、男性は自分のことだけでなくあなたや周りの人に対して遠慮したり考えがあったりして、あなたを避けている可能性があります。
あなたが好きで避けている場合も、嫌いで避けているという場合も、行動はよく似ているので混乱してしまいがちですが、まずは相手が避ける心理を考えると共に、自分が相手に失礼なことをしなかったか、また相手に不快な思いをさせなかったか、自分の行動を振り返ってみましょう。
その上で、関係を改善するために相手に直接詫びるなど、誠意ある対応をするよう心がけることが大切です。