【恋愛相談】結婚して家庭に入るという価値観が理解できません(30代・女性)
結婚を考えている彼氏がいるのですが、結婚して家庭に入って欲しいと考えているみたいです。私は家庭に入るという必要性が感じられないのです。私はまだまだ働きたいですし、子供が出来ても働きたいと考えています。
現代においては、完璧な主婦が別れの原因になっています
5分に1組の夫婦が離婚しているといわれている日本。その中で、女性の完璧主義こそが別れの原因の一つだといわれています。
完璧に家事をこなし、旦那さんの帰宅を笑顔で待ち、常に美しい姿でいる自慢の妻。男女関わらず、これこそ夢見た憧れの家庭だと認識している人が多いようですが、実際には不可能に近いのです。女性視点で見てみれば、自分の趣味や仕事や夢よりも、相手に合わせる生活リズムが優先的になり、男は仕事でお給料を貰う有償であるのに反し、女が家事をしてもお金は稼げない。
旦那は帰ってきたらゆっくりできるのに、自分は家事をこなしてもすることがある。これらの現実が、結婚前に抱いていた光輝く理想を打ち破り、ストレスとなって離婚を招くという悪循環を生むのです。では、なぜ一昔前は普通に営まれていた結婚生活がこんなにも困難なものになってしまったのでしょうか。
良妻賢母はもう古い
この事態のキーフレーズとなるものが、“良妻賢母”です。これこそが完璧な既婚女性の象徴だとされていますが、この言葉の発端をあなたはご存知でしょうか。
日本はそもそも、男が強くあるべきで、女性はそれに従うべきだとされる武士的家族という形態でした。しかし戦争などの出来事を得て、1960年代には女性の協力を得て軍事力を強め、何よりも良い国民を増加させるためが第一だと捉えられるようになりました。
ここで言う国民とは子供たちのことで、良い子供を育て上げるには家庭の愛情が最重要だと考えられ、武士的家族は日本型近代家族という形態へ移り変わりました。ここで専業主婦や良妻賢母という言葉が誕生し、女性は家庭に専念することこそが、国への貢献だとされたのです。つまり、良妻賢母という女性像の台頭は明治政府の一種の政策だったのです。
良妻賢母に続け!いい加減な妻!
現代の女性たちは公的にも私的にもその存在自体が明治時代とは異なりすぎています。女性の社会進出を経て、男女平等などという言葉は誕生していますが、20代、30代という働き盛りの時に妊娠、出産、授乳をするのは女性なので、社会的に完全なる平等になることはほぼ不可能です。
そこで、それに対する唯一の打開策とは何なのか。それこそが“甘え”です。現代の男性は優しく、家事をする人も増えてきています。女性はそこに甘えることが必要なのです。専業主婦は無職とされる現代ですが主婦業は立派な仕事の一つです。
実際に欧米ではこの考え方が広く浸透しているので、男女ともに公的にも私的にも心地よい結婚生活を送れています。旦那さんが外で仕事をしてきてくれているので、専業主婦もしっかりと家事はしなくてはなりませんが、仕事中に休憩があるように、そこに甘えを取り入れてみましょう。
例えば、観たい番組があったが、夫のお腹が空いたというので料理をしなければいけなくなり、テレビが観れなかった。これは絶対にダメです。そこは少し甘えて、自分の条件を通しましょう。些細なことですが、これが後々影響してきますよ。
甘えすぎには注意ですが、夫婦間で甘えを取り入れてみることをおすすめします。実際、完璧さを追求するあまり息が詰まる家庭よりも、少しくらい抜けてて甘えがある奥さんの方が可愛いという男性陣の意見も少なくありません。
事実、現代の日本では、良妻賢母を目指した女性が離婚し、悪く言えばいい加減くらいの、あまり力まず甘えのある女性の方がよい夫婦のいる家庭を築けるとされている程ですので、試す価値ありですよ。