ただストレートに相手に好意を寄せるのは、やや気恥ずかしいと感じたり、もっと自分の気持ちを表した言葉で伝えたいと思う人も多いかもしれません。自分が相手に抱いている、恋する気持ちや愛している気持ちを相手に伝えることで、やっと恋愛というものは形になります。日本語独特の柔らかい言葉や相手に想いを伝える時に使いやすい言葉を五つ紹介します。
一つ目は、あなたのお側に、という言い回しです。昔の女性が男性に好意を伝える時に、三歩後ろに下がって相手を支える気持ちを表したかのようなこの言葉は、男性が自分に自信を持って前に進んでいけるようにしてくれる言葉でもあります。いきなりあなたのお側にいさせて下さい、と相手からの返事を待つことはハードルが高いと感じても、いつもあなたの側で支えたい、あなたの側にいたい、と口語にして相手への想いを伝えることでいくらかハードルを下げることができます。
二つ目は、あなたをお慕いしています、という表現です。この言葉を使うことで、相手を目上の人のように敬いながら自分が相手を大切な存在と想い、愛情を抱いていることを控えめに、しかしはっきりと相手に伝えることができます。そのままでは少し古風すぎるかもしれませんが、かしこまった場での告白や、相手から自分のことを可愛らしい生徒、後輩のように感じられている場合には相性の良い言葉と言えます。お恥ずかしながら、私はあなたをお慕いしています、と誠実に伝えれば、相手にもはっとさせることができ、また理知的で礼儀正しい印象を与えることができるでしょう。
三つめは、恋する気持ちや愛する気持ちをしのぶ、という言い回しです。平安時代の頃から短歌などでも良く使われます。しのぶという言葉を恋愛において使う時には心の中がいっぱいになって想いを巡らせる、という意味が大きくなるでしょう。ただ相手のことを好ましく思うだけでなく、あなたのことを想っていつも考えてしまう、というような深い気持ちを表すことができます。あなたへの恋心をしのんでいます、と伝えれば自分の深い愛が相手に伝わることでしょう。
四つ目に挙げられるのは、あなたに恋慕している気持ちを伝えられて後悔はない、という言葉です。これはあなたを想い慕っている気持ちをあなたに伝えることができた、それだけで満足している、という意味を含んでいます。相手にこの言葉で想いを伝えれば相手は自然とあなたのことを振り返って思い返してしまうことでしょう。相手にもあなたを想う気持ちがあれば、そのまま自分への気持ちを昇華させようとしているあなたを引き留めたくなるかもしれません。相手からの想いは求めない、という謙虚な姿勢は相手の興味をひきます。
五つ目は恋慕ではなく、愛慕という言葉です。ずっと愛慕を寄せていました、という言い回しで、あなたのことをずっと愛していて、もっと距離を縮めたいと考えていた、という意味になります。自分の一途な気持ちを相手に与えるにはぴったりの言葉です。