片思い

両片思いとは? 両片思いから両思いになるにはどうすればいいの?

本当はお互いに好きなのに、その気持ちに気がつかないで、お互いが片思いしていると思い込んでいないでしょうか。周りから見れば二人が付き合っていると思っていて、むしろなぜそんなに仲がいいのに付き合っていないの?と思われていることもあります。それにもかかわらず、なぜか当人同士は恋人同士の関係に進展する様子がないことを、両片思いと呼んでいます。もどかしいこの関係が両思いに進展するためにはどうすればいいのか、両片思いの二人の関係の特徴と、その状態から脱出するための方法を詳しくご紹介します。

両片思いとは?その特徴はこれ!

片思いは一方的な思いですが、両片思いの場合はどちらも相手のことが好きな状態です。それなのに、互いに気持ちを伝え合って確認していないことからどちらも相手に片思いしている、とお互いに思い込んでしまっている状態になっていることをいいます。周りからは見ても、公認の仲でとっくに付き合っているカップルと認知されていたりするため、なぜ付き合っていないのか、その理由が思い浮かばないほど見ていていい関係を保っていることがほとんどです。ただし当人同士は好意を持っていても、それが恋愛感情なのか友人だからこその好意なのかが判断できず、中途半端な状態になっています。そんな両片思いとは一体どんな状態なのか。その関係の特徴を詳しく見ていきましょう。

一緒にいたり一緒に行動することが多い

どちらも好意を持っていて、いい友人関係を保っている、また一緒にいることが多いのが両片思いの二人の大きな特徴です。友人関係なので一緒に行動することが多く、同じサークルに入っていたり、会社のイベントに一緒に参加したりと、いつも一緒にいるイメージがあり、周りの人にも認識されています。

仲間内で集まる時にも、気がつけば一緒にいて話をしているということも多くあります。ただ友人関係から始まる関係が多いことから、元々仲良しなので意識せず一緒にいることが多い傾向にあります。そのためなかなか自分の気持ちに気がつかなかったり、自分だけが相手のことを意識しているのかも、と思い込んでいることがあります。その結果、気持ちはあるもののお互いに踏み込めないで、結局はいつも通りの関係が続いていることが多くあります。

二人で会話が途切れることがない

友人関係だったり同じ趣味だったりでお互いの嗜好を分かり合えていることが多く、そのためいつも一緒にいても会話が途切れたりすることがありません。付き合っているカップルの場合は、なかなか話ができなかったり、ぎこちなくなったりといったことも多いのですが、付き合っていないのに付き合っているカップル以上に楽しそうに会話をしているということもあります。

付き合いが長い分、いわなくても通じていたり、相手が知りたい情報を見聞きした時などはすぐにそれを伝えたりと、お互いに気心がしれているので、遠慮なく話ができます。そのため話がしやすい同士一緒にいる時間が長くなることにもつながります。

メールやLINEで連絡をいつもとっている

友人関係なのでメールやLINEはお互いアドレスを交換しています。そしてまめに連絡を取り合っています。お互いのことをよく知っているので、メールやメッセージの返信がなくてもそれで大騒ぎすることもなく、お互いにマイペースに連絡を取り合っています。

テレビを見ながら相手が気になっていることや好きな話題が出てくると、すかさず教え合ったりと実際に顔を合わせていない時でもメールやメッセージで四六時中つながっている状態が続いています。

ある意味、カップルよりもメールやLINEのツールを便利に使いこなしている間柄ともいえます。

友達関係の状態が長く続いている

最初に知り合ったのが友人としてなので、その期間の方が長いため、お互いに一緒にいるのが当たり前になっている状態でもあります。話も気も合うので一緒にいることが多く、そのためお互いに好意を抱いていてもそれが友人関係として好ましく思っているのか、それとも恋愛感情がいつの間にか芽生えたのか、その境が分からなくなっているともいえます。

ただ友人関係の時間が長かったので、今更そこからカップルになるのもお互い気恥ずかしいという気持ちが強く、ならそのままの方が気楽という考えになっているともいえます。せっかく友人関係でいい関係を築けているのだから、そのままでいいという気持ちも強くあります。

恋愛についてお互いあまり話さない

友人関係でいる間に、相手に付き合う相手がそれぞれいた期間があったりすると、その実情や別れた過程などをお互い見知っていることがあると事情は複雑になります。そのことで相手の好みのタイプも分かりますし、別れたりした時に落ち込んでいる姿を見たりして、恋愛についての話題を出すのはお互いにタブーになっているということもあります。

そのため恋愛話を二人の間で持ち出さないように、暗黙の了解となっていて、そのためにお互いに気持ちに気がついていながら「でもあの時の恥ずかしい自分を見られているから」と一歩踏み出す勇気を持てないままでいます。お互いに気まずい思いをするなら今のままの関係の方がまし、と考えているので、意識して恋愛に関わる話は出さないようにしていて、それが暗黙の了解になってしまっているのです。

どうして両片思いになってしまうの?

友人関係であることからお互いのことをよく知っていて、気も合う、一緒にいて楽しい存在であることは間違いないのに、なぜか恋愛関係には進展しないまま。付き合ってもおかしくはないのに、なぜ両片思いから進展できないのでしょうか。周りからなぜお似合いなのに二人は付き合っていないのか不思議だと思われるほど、いい関係でありながら恋愛に発展しない理由には、お互いの気持ちのすれ違いなど様々な要因が絡み合っています。両片思いになってしまう二人のそれぞれの心理はどうなっているのか、詳しく見ていきましょう。

自分の気持ちにお互い気づいていない

単純に、自分の気持ちに気がついていない時にも両片思いになります。友人関係である程度お互いの悪いところや弱いところを相手に知られているため、大事な相手だとお互いに思っているにもかかわらず、「向こうにはもっと自分よりふさわしい相手がいる」といつも引いてしまっている状態が引き起こしているともいえます。

また相手のことをいつも応援している友達の立場に慣れてしまっている場合には、好きだと思う本当の気持ちに自分自身が気がついていない可能性もあります。周りからはお互いに大切に思っている気持ちがバレバレで丸わかりなのに、当事者同士はそういった気持ちがあることに気がついていないので、お互いに片思いだと思い込んでいるのです。

友達の関係に慣れていて変えられない

友人関係が長い間続くと、それに慣れてしまうことも両片思いの原因です。また自分や周りのカップルを見ていると、そういった付き合いが面倒だなという気持ちになってしまいがちです。友人関係でいることのほうが、面倒でなく楽に感じていると、わざわざその関係を恋愛関係に変えるのは面倒という気持ちの方が強くなります。

また今のままでずっとうまくやってきたのだから、今更その関係を変えなくてもいいという気持ちがあるからこそ、お互いに積極的に変えていこうとはせず、そのためお互い気持ちはあるもののよい友人という関係を崩すことができないままになってしまいます。

相手が自分に合わせてくれると信じている

いい友人関係を築けているのは、相手が自分に合わせてくれているからだ、と思い込んでいることが原因で、結果的に思いが通じ合わない両片思いから動けなくなっていることがあります。お互い好きな人や付き合う人が過去にいて、それらの過程も知っていると、そういった考えになりがちです。また自分のことを低評価しがちな傾向にあると、「うまくいっているのは相手が合わせてくれているからだ」という思考になりがちです。

そのため、「相手が自分のことを恋愛対象として見ているはずがない」という思いが常にあるので、相手が自分を好きかもしれないという可能性を考えることがありません。そのため自分の中にある感情も恋愛感情ではないと思い込んでしまっているのです。

お互いに振られることが怖いと思っている

現状の友達という関係を保っていれば、何があっても一緒にいられますが、恋愛という関係になると相手に振られたら別れるしかない、そう先のことを考えて今の関係から踏み出せないことも両片思いにつながります。特に過去の恋愛経験などから恋愛に対する苦手意識が強かったり、もうあんな思いをしたくないという気持ちが強いと、恋愛関係になれなくても現状維持のまま付き合える方が、傷つかずに済むと考えがちです。

お互いに恋愛事情なども知っていると、そのハードルはさらに上がる傾向にあります。同じような思いを自分がしたくないという気持ちに加え、相手にもそんな思いをさせたくないという気持ちも重なるので、ますます何も言えない行動できないことになってしまいます。

候補として今のところキープしている存在

相手を付き合う対象としてキープするために、あえて両片思いという状態を崩さないようにしている場合もあります。友達として居心地のよい関係を続けていることも心理的に楽だということが一番にあります。そしてこの先もし別の誰かと恋愛をした時に、うまくいかなかった場合を考えて、この関係をキープしていればそこにまた戻れる、という考え方です。

もしここで本気になって付き合うといつかまた別れたりするかもしれない。その可能性を考えると、付き合わずに友達関係をキープしていた方が、これがダメでもあっちがいるからいいか、と割り切れる、つまり傷心を軽くするための用心のため、ともいえます。ずるい考え方かもしれませんが、恋愛に臆病になっているだけに、自分の心を保つための方法ともいえます。

両片思いから脱出したい!そのためにはどうする?

友達ではあるけれども恋人ではない、そんな中途半端な関係は楽ではありますが、恋人同士になった方がお互いの本音をさらけ出せますし、辛い時にお互いを支え合えるようになります。友達だと避けたり逃げれば済むことが、恋人の関係になるとできなくなるという部分もありますが、その分強い絆で結ばれるだけに、こんな中途半端な関係は終わらせたい、と思う人も多いのではないでしょうか。一歩進んだ関係になるためには、どうすればいいのでしょうか。そのポイントを詳しくご紹介します。

自分から積極的にデートに誘ってみる

友達としてではなく、恋人としてちゃんと付き合いたい。そう考えるのであれば自分から相手を積極的に誘いましょう。大切なのは、いつものような「友達として付き合う」のではなく、明確に「デート」を意識して行動することが大切です。

いきなりデートという言葉を使うと、恋に臆病になっている相手の場合は引いてしまうこともあるので、有名なデートスポットなどカップルでなければ行かないような場所や、花火大会や花見などのイベントに二人きりで出掛けてみましょう。カップルになったらこういった場所に行くというイメージも浮かびますし、「また来年も二人で来たい」という気持ちになってくれれば二人の仲も今より前進できるきっかけになります。

イメチェンして雰囲気を変えてみる

自分のことを他の人とは違う、一人の異性として意識してもらうには、イメチェンが一番の方法です。普段とは違う髪型や、いつもは着ないファッションなどで、上品さや女らしさを強調しましょう。

もちろん自分の身の丈に合わないような、無理な背伸びをする必要はありません。また色気に走りすぎるのも逆に相手の気持ちを引かせてしまいますので、注意が必要です。相手の好きなタイプを知っているのなら、それに近いスタイルを意識する、普段は何もしていない爪をネイルで変えてみるなど、相手に「いつもと違う」ことを意識させることが大切です。

恋バナや恋愛相談を持ちかけてみる

今までお互いに恋愛の話についてはしてこなかったのであれば、自分の方から恋バナや恋愛相談を持ちかけてみましょう。過去の恋愛を知っている相手でも、お互いの気持ちをきちんと話したりすることを避けてきたのであれば、あえてしてみることでお互いに自分の気持ちを自覚することにつながります。

真剣な気持ちで相手のことを思っているのであれば、相手も真摯に相談に乗ってくれるはずです。そこから自分の気持ちをどう伝えるかはあなた自身が決めることです。いつものように笑ってごまかしたりおちゃらけて流すようなことだけはしないようにしましょう。

自分から思い切って告白してみる

告白するのは男性の方から、という決まりはありません。今の関係を変えたいと本気で思っているのなら、自分から告白するのも一つの方法です。もちろん両片思いだと思っていたけど、相手の気持ちが違う方法に向かっている可能性もあります。ただし今まで良好な関係を築いていたのであれば、あなたが告白をしたからといって、それで全ての関係が終わってしまうわけではありません。相手の気持ちを確認するためにも、チャンスがあれば自分から思い切って告白することも考えましょう。

まとめ

周りからは「どうしてあんなに仲がいいのに付き合っていないのかな」と思われる両片思いは、実際は当人同士はお互いの気持ちに気がついていないことがほとんどです。また気がついていても今の関係が崩れてしまうことよりも、このままの関係でいたほうがお互いに傷つかずに済むと無意識に考えての行動になっていることもあります。

友達関係でも確かに楽しくは過ごせますが、交尾と同士の方が本当の意味でお互いを支え合い素敵な関係を築くことができます。その気持ちから逃げることなく、本当の意味でしっかりつながり合えるように、勇気を出して行動しその関係から脱出しましょう。

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