あなたは、暴力をふるう彼に耐えていませんか?借金ばかりしている彼に耐えていませんか?浮気を繰り返す彼に耐えていませんか?
そこまでではなくても、お酒がやめられない、すぐに仕事を辞めてしまうなど、いわゆる「だらしない彼」の母親的な存在になって、献身的に尽くしていませんか?
そんなあなたは、もしかして「共依存者」であり、あなたと彼は、「共依存」の関係にあるかもしれません。
そしてそれは、とてもまずいことです。2人の未来は、決して明るくはないでしょう。
ですから、共依存のしくみをよく理解して、早くそれを解消するようにしましょう。
1.「共依存」とは
「共依存」とは簡単にいうと、「人を世話することへの依存」です。
そして「共依存者」は、相手から依存されることに、自己の存在価値を見出しているのです。
ですから、「だらしない彼」に苦労しつつも、状況を一向に変化させない女性というのは、共依存者かもしれません。「私がいないとあの人は生きていけない」と思い込み、過剰に世話を焼き、相手を無力化し、自分なしでは生きていけない状況へと導き、自分の心の平穏を保っているのです。
この関係は、男女だけでなく親子の間でも見られます。また、「愛情による支配」とも表現される概念です。
2.どんな女性がなりやすいか
共依存者には、次のような特徴があるといわれています。
・他人の面倒を見たがる
・自己評価が実は低い
・思い込みが強い
・相手をコントロールしたがる
・何かに依存せずにはいられない
・冷静に建設的な話をするのが得意でない
・相手を信頼していない
3.共依存への理解とお互いの自立が必要
根本的には、「自分たちが共依存関係にあることを理解する」「お互いに自立する」ことが必要です。
共依存の女性は、ただ彼に献身的に尽くしているように見えますが、そこには「自分の存在価値を見出したい」「彼をコントロールしたい」という欲求が含まれています。ですからその場合はまず、それを冷静に理解することが大切です。そして、本人ができることは本人にさせ、過剰な世話は焼かないことです。また、彼への依存とは別に、自分の価値を高められること、心の平穏を保てることを、見つけなければなりません。
そのままでは、彼はどんどんダメになっていきます。そして、その女性への依存を深めます。そして、それは実は、彼女にとっては都合のいいことなのかもしれません。しかし、健全な関係ではありませんし、ずっとは続かない関係です。生活が破綻する、お互いが深く傷つけあってしまうなど、何らかの代償を被ることでしょう。
自ら自立し、彼の自立も促す必要があります。また、客観的な視点を持てる第三者に相談したり、自立する気のない彼ならば別れてしまったりするのも、選択肢としてはあり得るでしょう。
自立した2人がお互いに支えあうことで、男女は幸せな関係を築いていくことができます。一方の共依存の関係は、足を引っ張り合うような関係であり、2人が幸せな関係を築くのは難しいのではないでしょうか。