人間誰でも年を取るものですが、加齢による性欲の衰えを悩みに持つ男性も多いでしょう。
性欲は人間の三大欲求のひとつですが、そのバロメーターは生涯を通じて一定ではありません。
ある程度の年齢に達した時を境に、そこから下降線をたどるのが一般的とされています。
そしてその時期には個人差があるものの、30代あたりから性欲の衰えを感じ始める男性が一定数いるのも確かなのです。
ではなぜ30代が性欲減衰の境目となるのでしょうか。
その理由は様々ありますが、まずひとつは仕事に追われる日々が続くことが少なからず影響していると考えられています。
男性の30代と言えばまさに働き盛りの年代です。
職場での肩書が増えたり、家庭を築いて守るべきものが出来たりと、より一層仕事に励むための土台が築かれる時期といえるでしょう。
毎日忙しく働けば、当然疲れも溜まります。
中には自宅と職場を行き来するだけの日々を繰り返し、自分の時間が持てないという人も多いでしょう。
そういう状況が続くと、疲労回復のために早めに就寝する事が多くなり、性処理に割く時間は減る傾向にあるのです。
夫婦間のセックスレス問題は40代以降が多いのですが、実は30代でもそれと同類のシチュエーションが構築されるケースも珍しくありません。
これが10代の若い男性ならば、さながら発情期の野生動物の如く自慰に励む事でしょう。
なぜなら、10代の若者にはお金が無くても時間だけは沢山あるからです。
それに比して、30代以降の男性は、ある程度のお金はあっても自分の時間を持つのが難しくなります。
自分の時間は無く、仕事の疲れはたまる一方という状況下で、男性がとるべき行動はやはり休息となるわけですね。
少なくともこんなヘトヘトの状態で性欲がギンギンに滾るのは無理というものでしょう。
そんな日々が長く続けば続くほど、性欲の減衰量も多くなっていきます。
そしてやがては女性を抱きたいという気持ちも薄れてくるのです。
とは言っても女性への関心が全くゼロになる事はまずありません。
男として、というよりオスとしての本能ゆえか、女性への興味そのものは消える事はそうそうありませんが、女性との性交渉までは望まないというプラトニックラブ思考が芽生える事もあると言います。
事実、高齢者の恋愛や不倫は、肉体関係よりもプラトニックな関係を重視するというケースもごく一部ある程です。
体の結びつきよりも心の通い合いを求めるのでしょう。
疲れは人の心も体も弱めますが、その中には性欲も含まれるのでしょう。
そして疲れを蓄積しやすい30代という年代が、男性にとってひとつのターニングポイントである事も確かです。