【恋愛相談】彼とケンカ(20代・女性)
彼と些細なことでもケンカになってしまいます。ケンカをしないカップルになりたいです。
最低限言ってはいけない言葉がある
恋人同士のケンカは実にさまざま。食べ物の恨みといったほほえましいケンカもあれば、嫉妬や浮気など、笑っては過ごせない深刻な原因が引き金になっています。ほほえましいケンカなら「犬も食わない」となりますが、後者の場合になると、悪くすれば別れにもつながるので、そんな悠長なことを言ってはいられません。ケンカをしないでいられる仲の良いカップルを目指す必要があります。ではどのようにしたらケンカを回避できるのでしょうか。その方法をご紹介します。
言いたいことの言い合いではなく、意見の引き出し合いをする
ケンカの原因の一つにはこのようなことがよくあります。「何でわかってくれないの?」 「わかってくれない」という不満は「私のことをもっとわかってほしい」という願望が満たされない時に起こる感情です。すると、次はこう思います。「言わなくてもわかるでしょ!」いくら恋人でも言わなければわからないこともあります。
相手にわかって欲しいと願う前に、自分が伝える努力をすれば、このような状況はある程度回避できます。つまり、相手にこうして欲しいという願望があったら、それを達成するために、自分はどうしたら良いのかを考える癖を身につけることがたいせつです。そのために必要なのは話し合いです。ケンカが多いカップルは、圧倒的に話し合いが足りていません。話し合いに必要なのは、互いに対する敬意です。
どこかで「私の彼」「オレの女」とばかり、自分の物扱いをしているか、相手を下に見ているかのどちらかです。だから意見を引き出す手間を惜しむのです。その結果、感情をぶつけるしか方法がなくなりケンカが勃発という悪循環を繰り返します。ケンカしなくてもすむように、日ごろから話し合う習慣をつければ、このような事態は回避できます。
伝えたいことは幸せを感じている瞬間がベスト
では話し合いに最も適しているのはどのような時でしょう。イライラして、相手に不満を感じている時に話し合いの場を設けてもいい結果は得られません。
一番良いのは、二人が同時に幸せを感じている時です。と言っても何も特別なことでなく、日常のごくありふれたシーンの中に、いくらでも幸せを感じる機会はあります。例えば二人でおいしい物を食べた時、景色のきれいな公園で一緒に日向ぼっこをする時、散歩をしていて、偶然かわいい犬を見つけた時…。デートをしていれば、このように、心が穏やかでいられる瞬間はあるはずです。
そんな時こそ伝える話し合いに最も適しています。会話を重ねるごとに信頼は強まり、敬意を抱くようになります。
“ケンカするほど仲が良い”という言葉の誤解
昔からよく言われているこの言葉、なんでも言い合える遠慮のない関係だからケンカができる、だから仲が良いというのは少し違います。恋人だからなんでもアリではなく、いくら恋人であっても最低限、人には言ってはいけない言葉があるし、最低限の遠慮は必要です。
「犬も食わない」という、ほほえましい痴話げんかをしているカップルは、この部分をしっかりと守っています。自制心があるからこそ、深刻なケンカに発展せず、じゃれあいに見えるようなほほえましいケンカですむのです。