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彼を好きかどうかがわからなくなった迷子のあなたに贈る自分の心の確かめ方

【恋愛相談】彼のことが好きなのか分からない(20代・女性)

付き合っている男性がいます。交際半年になります。付き合った当初はすごくスキだと思っていたのですが、今になって彼のことが好きなのかよくわからなくなっています。特に不満があるとか、嫌な性格だったりするわけじゃなくて、むしろとてもいい人だと思います。それなのに、付き合いだした頃と比べるとドキドキすることも減って、デートの誘いも面倒だなと感じるときがあります。私は彼のことが好きではないのでしょうか、自分で自分が分かりません。

倦怠期だからこそ自分に問いかけてみるべきことがある

スキかどうかわからなくなったら
人は時として自分の心が見えなくなることがあります。好きで好きでたまらなかった彼と交際がスタート。交際当初のドキドキ感もなくなったことがきっかけで、何か問題があったわけではないのに、「私は本当に彼のことが好きなのかしら?」と自問自答した結果、答えが見つからなくなり、一緒にいても楽しくないという事態に陥ることがあります。実は男女の別れで交際相手が好きかどうかがわからなくなって別れるというケースは意外と多いのです。
 
具体的な問題があれば解決の手立てがあるけど、ないから厄介なのです。相手は彼ではなく、心の中にいるもう一人の自分だから……。こんな迷路に迷った時はどうしたらいいのでしょうか。

好きには理由はない

「好き」と「嫌い」、両者には正反対の意味合いがありますが、ある共通した部分があります。好きであっても嫌いであっても、相手、もしくは対象物に並々ならぬ関心があるということです。そして大きな違いは何かといえば、好きという気持ちは理屈抜きのものであり、嫌いという気持ちにはしっかりとした理由があります。理屈がないからよくわからないとなってしまうのです。けれどそのよくわからない気持ちを信じることが「好き」をキープする一つの方法でもあるのです。

好きとドキドキは異質なもの

好きという気持ちはとても穏やかなもので、ドキドキ感とは少し異質なものです。ドキドキ感は相手を独占したいとか、もっと自分を好きになって欲しいという、自分のための願望であることが多いのです。その違いを理解したら、ドキドキしなくなったから好きかどうかで悩むことはなくなります。

大切なものは自分の手の中にある

「彼は私のもの」、そう安心しきった途端にドキドキ感が薄れてくるのは独占欲が満たされたからです。けれど永遠はないということを頭に入れておくのも一つの手です。
 
「別れ」と聞くと、彼との破局を頭に思い浮かべる方がほとんどですよね。まだ若くて未来は永遠に続くと信じているし、だからこそ、もしかしたらもっといい人が表れるかもしれないという欲も出るのです。
 
けれど人との別れは破局だけではありません。永遠の別れ、つまり命を引き裂く別れがあるのです。どんなに愛し合った二人でも、この定めには逆らえず、いつかは別れることになります。全ての命は永遠ではないからです。若いうちはそんなことはあまり考えないと思いますが、大きな災害があったときにちょっと考えてみると良いと思いますよ。
 
元気な笑顔で別れたのに、変わり果てた姿で戻ってきたら・・。想像してみてください。そんな時、「好きかどうかがわからない」なんて言ってはいられませんよね。自分の体をもぎ取られたような苦しさを味わうことになるのです。
 
だから、好きかどうかがわからなくなったら想像することです。「私がもし明日死ぬとして、その時に誰と一緒にいたいか」を。それが見えなくなった自分の心を確かめる、唯一の手段かもしれません。
 
そして最後に。好きの反対語は嫌いではなく無関心です。無関心になってしまえば好きかどうかと悩むことなんてありません。どうか、今、自分の手の中にある幸せを大切にしてください。

ABOUT ME
宮本 里穂
恋愛心理学の専門家 恋愛心理学を専門に、社会心理学なども勉強しています。お酒を飲むことと、音楽を聴くことが好きです。心理学を基にして、実践的なアドバイスをすることを心がけています。
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