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彼氏への不満とどう向き合う?伝える前に考えたい3つのこと

【恋愛相談】彼への不満の伝え方(20代・女性)

彼氏に不満に思っていることを伝えたいのですが、いつも上手く言えず喧嘩になってしまいます。基本的には彼氏が大好きで、不満なところは少しだけなのに、それが気になってしまって……。どうやって伝えればうまく彼に伝わるでしょうか?

不満のメカニズムを知って、対処方法を知ろう

不満の伝え方
 
「彼氏のことが大好きなのに、こんなところが不満…」と感じている方も多いと思います。見ないフリをしながら我慢すれば楽かといえばそうでもなく、我慢には限界があって、溜め込みすぎればいつか爆発しますから、やはり不満はなくしていった方が良いに決まっています。

 

問題はその解消法です。全ての不満を一から十まで伝えれば、「口を開けば不満や愚痴ばかり…」と、彼氏だってどうしていいのかわからなくなります。それに、「これだけは伝えよう」と思っても、いざその場になると勇気がいるし、言い出しにくいものです。

 

こんな時、どんな言葉を使って彼に伝えるかを一番に考えると思いますが、その前にやるべきことがあります。それは、不満のルーツを辿ることです。不満の正体を客観的な目で見ると、おのずと言うべき言葉と言うべきではない言葉が見つかります。

その不満は自分のためのもの?

自分の欲求が満たされなかった時に感じるのが不満です。そもそも不満とは、ある特定の関係性が生じた時に起こるもので、赤の他人に感じることはありません。その関係が深くなればなるほど、何かしら不満は生じてきます。

 

例えば「前の彼氏はこうしてくれたのに、今の彼はそれをしてくれない」とか「恋人ならこうしてくれるのが当たり前なのに、彼はそれをしてくれない」という思い込みが満たされないと、今の彼に対して不満を抱くのはよくある話しです。けれどこれをよくよく考えると、自分のための欲求でしかありません。

 

これを一例として説明するなら、前の彼はファッションセンスの良い人だったとします。それに比べて今の彼はファッションに無頓着、服のセンスもイマイチで、一緒に買い物しても楽しくないと不満を感じたら、その不満をそのまま現在の彼に伝えていいものでしょうか?

 
答えはNOです。そう感じたら、現在のパートナーであるあなたがコーディネートしてあげれば問題は解決しますし、そこに新たな関係性が誕生します。あくまでも不満を伝えるなら、あなただけの不満ではなく、今後の二人の関係が向上するためのものであることが前提です。

無意識に”所有物化”していませんか?

例えば前例に挙げたファッションセンスについてですが、赤の他人がどんな服装をしていようと関係なく、「私の彼」だからこそ生じる不満です。「私の彼だから常にかっこよくあって欲しい」という欲求に対して、「ダサい服装をされたら私が嫌」という気持です。

 
けれど、服は上辺を飾るだけのもので、彼の人間性には関係ありません。とてもおしゃれだった前彼も、おしゃれに無頓着な今彼も、裸にすれば同じ土俵に立つわけです。ではなぜ服のセンスにこだわるのかという話しですが、自分の所有物として一緒に歩いた時に自分が恥ずかしいとか、友達に自慢したいという思いがそのどこかにあるはずです。

 

このように不満のルーツを探ることで、その不満が自分の思い込みによるものか、あるいは自分のわがままから生じるものなのかが見えてきます。それらを極力排除して、「どうしてもこれだけは譲れない!」と思うものだけをピックアップしていきましょう。

ダメだしではない伝え方を考える

不満を伝えて彼を直すと考えるのではなく、その欲求を満たすためにはどうしたらいいのかを先に考えます。「あなたのファッションセンスはダサい。もっとおしゃれして」ではなく「あなたはこんな服装をしたらもっとかっこよくなるはず。そうなったら惚れ直しちゃうかも?」という言い方です。つまり、提案するスタイルを取ることです。もちろん提案する以上、あなたもより良くなるために勉強する必要があります。
 

このように不満が生じた時、相手にだけ「変われ」というのではなく、一緒に変わっていくことで、不満はおのずと解消されていくはずです。

 

不満の内容によっては改善できないものもあるでしょう。場合によっては別れを選択せざるを得ない事柄もあると思います。けれど、不満を解消させる努力だけはする価値があるはずです。だって理想の彼はめぐり合うものではなく、育てるものだからです。

ABOUT ME
宮本 里穂
恋愛心理学の専門家 恋愛心理学を専門に、社会心理学なども勉強しています。お酒を飲むことと、音楽を聴くことが好きです。心理学を基にして、実践的なアドバイスをすることを心がけています。
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